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西部を除く海沿いの地域が生活文化ゾーン、その中間の山間部が触れ合いゾーンである。
環境文化村構想づくりを推進する母体となっているのが、「屋久島環境文化財団」である。鹿児島県、上屋久町、屋久町の出えんで93年に設立した。その後、民間からの拠金を募り、基本財産は徐々に増えている。財団は、環境文化村の中核施設の管理、運営や、環境学習の企画、環境保全活動の啓発などに取り組む。
中核施設の1つ、屋久島環境文化村センターは上屋久町の宮之浦港の近くに96年に開業した。地上2階、地下1階建てで、建築面積は2,700?u。大型映像ホール、展示ホール(写真2)、講義室などがある。ビデオ、パソコン、写真パネルなどによって、島の気象、風土、歴史、文化、動植物相、観光などの情報を得ることができる。

写真2
同じ財団の管理する環境文化研修センターは屋久町安房にある。環境学習を推進するための研修、交流、宿泊施設だ。建物は、木造2階建てで、建築面積は2,800?u。50人が宿泊できる。雨の多い地域の特性に配慮して、キャンプ場には屋根を付けた。小、中学生や一般を対象としたセミナーを開くほか、学校や環境団体などからの要請によって独自の環境学習のカリキュラムを組む。
財団は、様々な自然保護活動に取り組んでいる。屋久島の海岸にはアカウミガメが産卵のために上陸する。アカウミガメの上陸頭数の多さでは日本有数だ。94年には、光に敏感なウミガメが安心して上陸できるよう遮光のための植樹をした。95年には上屋久町いなか浜に保護監視小屋を建設した。小屋の管理は財団が上屋久町に委託している。産卵の季節には屋久島ウミガメ研究会の会員が交代で小屋に詰め、監視や調査に取り組む。
植物では、95年から島のシンボルの1つであるヤクシマシャクナゲの増殖を始め
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